プラスチックやビニールと呼ばれる物は、その成分によって多くの種類があり、それぞれの性質も違います。
まず、日常的に使用されるプラスチックは「汎用プラスチック」と呼ばれ、その中でもポリエチレン・ポリ塩化ビニ
ール・ポリスチレン・ポリプロピレンは「4大汎用プラスチック」と言われており、多くの生活用品や工業製品に用
いられています。 例えば、お馴染みのペットボトルのペット(PET)は、PETボトルを製造するために必要な原料樹脂
「POLYETHYLENE TEREPHTHALATE・ポリエチレンテレフタレート」の英語の頭文字をそれぞれ取ったものです。また、
それ以外に強化プラスチックと呼ばれるものは、ガラス繊維などをくわえて強度を増したプラスチックのことであり、
漁船・自動車・バイク等のパーツやヘルメットに使用されています。そしてさらにカーボン繊維を混入させ、強度と
軽さを両立させた先進の強化プラスチックは、主にテニスラケットのフレームなどに使用され、今後さらに用途を広
げようとしています。
そして、これら我々の生活にとってもはや必要不可欠となっておるプラスチック製品のリサイクルも、先の非鉄金属
リサイクルと同様に、様々な素材・パーツから構成された製品が多い関係上、そのリサイクルにあたっては、まず不
純物の混入を未然に防ぐことが前提とされています。
丁寧な手選別作業などによって構成されているパーツ・素材(紙・ビニール・廃プラスチック等)ごとに解体・分別処
理を施し、その後それぞれに合ったリサイクル処理(粉砕・圧縮)を行うことで、純度の高い再資源(再生ペレット)・
再生品化を実現していきます。